法廷闘争受けて立つ!渡辺会長 最強の弁護団用意

[ 2011年11月22日 06:00 ]

大勢の報道陣に囲まれながらホテルを後にする渡辺会長

巨人内紛

 法廷闘争は望むところだ!コーチ人事の問題で清武英利前球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM=61)と対立関係にある巨人の渡辺恒雄球団会長(85)が21日、都内で騒動勃発後、初めて肉声を発した。法廷闘争に持ち込む準備を進めている清武氏に対抗するために最強の弁護団を用意していることを明言。解任を不服とする清武氏サイドは24日にも会見を行い、新たな事実を明かす可能性もあり、「お家騒動」が収まる気配はない。

 受けて立つ――。11日の清武氏の告発会見から10日。沈黙を続けていた渡辺会長が、騒動について初めて口を開いた。清武氏側が法的措置を検討していることを聞かれると「こっちが法廷に持って行くよ」と即答。続けて「10人、最高級弁護士を用意している。法廷ならわが方の最も得意とするところだ。俺は法廷闘争で負けたことがない」と最強の弁護団を結成し、迎え撃つ考えを明かした。

 渡辺会長は清武氏の会見翌日の12日にA4判3枚の「談話」を発表したが、その後は熱戦を繰り広げていた日本シリーズに配慮して肉声を発していなかった。報道陣を避けるために行きつけの都内ホテルではなく、別のホテルで食事を済ませて帰宅するなどしていた。だが、前日にソフトバンクの優勝で日本シリーズが終了。それを受けて日ごろから利用する都内のホテルで会食し、待ち受けた報道陣に応じた。

 騒動の発端はOBの江川卓氏(野球評論家)の入閣をめぐるコーチ人事。清武氏は、渡辺会長が一度は承認したコーチ人事案を報道陣の前で「報告がない」と否定し、さらに「鶴の一声」で覆したことを不当としているが、これについても「いずれ物件を見せて、みんなに説明するよ。そんなこと(清武氏の主張するようなこと)はないよ。彼(清武氏)に俺はそんな許可したことない」と真っ向から否定した。大弁護団で臨む法廷での立証にも自信をのぞかせた。

 告発会見から1週間後の18日には清武氏を解任。当初は一定時期までGM職を続けさせる方針を示していたが、臨時役員会を開いて早急に巨人から「追放」することで対決姿勢を鮮明にした。24日にも都内で2度目の会見を開く清武氏に対し、まずは「最高級弁護士を10人用意している」とのカードを切って、相手を強烈にけん制した。

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2011年11月22日のニュース