菅野、ハム入団拒否して浪人!巨人愛貫き“江川の道”

[ 2011年11月22日 06:00 ]

晴れやかな表情で会見を行う東海大・菅野

 日本ハムからドラフト1位指名を受けた東海大の菅野智之投手(22)は21日、神奈川県平塚市内の同大野球部合宿所で会見を行い、日本ハム入団を拒否し、1年間浪人することを表明した。20日夜に意志を固め、21日の午前中に東海大の横井人輝監督(49)が日本ハム側に意向を伝えた。今後は東海大の施設などで練習し、来秋ドラフトで伯父の原辰徳監督(53)率いる憧れの巨人入りを目指す。

【菅野智之とは 交渉状況 ドラフト1位指名を拒否した選手】

 初志貫徹だった。相思相愛の巨人入りの夢がかなわず、目に涙を浮かべた10月27日のドラフト会議から25日。出した答えは「浪人」だった。

 「小さい頃からの夢、そういうものが強かった。遠回りになるかもしれないけど、もう一度夢に向かってやっていきたい。自分の考えを固めたので、今は凄くすっきりしている」。無数のフラッシュを浴びながらも、真っすぐ前を見据えた。

 7日には日本ハムに敬意を表して指名あいさつに同席したが、今後は交渉のテーブルに着く考えはない。「気持ちは変わらない」と言い切った。ドラフト直後には伯父が率いる巨人を「凄く特別な球団」と言った。東海大相模―東海大と同じ道を進んできた右腕は、憧れのユニホームに袖を通すことを選んだ。

 大学に籍を残すかどうかは未定。今後は東海大を練習の拠点とする考えだが、「ある意味、自由が利く1年」とプラスに考える菅野は海外で武者修行を行う構想まで明かした。「1年という時間をそういう時間に使ってみたいという気持ちもある。練習を見つめ直してやっていきたい思いもある」。海外での浪人は、過去に巨人入りの夢がかなわなかった江川卓や元木大介が歩んだ道。最速157キロ右腕は1年間のブランクによるリスクよりも、自身の夢を貫き、来秋のドラフトを待つ。

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2011年11月22日のニュース