イチローの同僚刺殺される…２２歳弟を逮捕

イチローと右中間コンビを組むこともあった、刺殺されたとハルマン選手（右）

　イチロー外野手（３８）のチームメートでマリナーズのグレッグ・ハルマン外野手（２４）が、オランダのロッテルダムで刺殺されたと２１日（日本時間同日）、地元警察が発表した。

　「２２歳の弟を容疑者として逮捕した。現在取り調べ中だが、原因を知るのには時間がかかりそうだ」として弟の名前は開示しなかったが、複数の報道によるとオランダのプロ野球でプレー経験があるジェーソンとみられる。通報があったのは同日の早朝。警察が自宅に到着した時点ですでに大量に出血して倒れており、蘇生措置を試みたが、まもなく死亡が確認された。

　オランダ出身のハルマンは０４年にマ軍とＦＡ契約を結んだ。０７年の欧州選手権で同国代表の優勝に貢献し、０９年ＷＢＣでは同国代表の４番も務めた。昨季所属したマ軍傘下３Ａでは１１２試合に出場。打率は・２４３だったが３３本塁打、８０打点、１５盗塁で存在感を示した。今季は出場３５試合中８試合に中堅で先発。イチローと右中間コンビを組むなど、俊足に長打力も兼ね備えた選手として球団の期待も高かった。野球振興のため、オフを利用して母国に帰国していた際の悲報。２４歳の有望選手の早すぎる死は球界全体に大きな衝撃を与えそうだ。

　◆グレッグ・ハルマン　１９８７年８月２６日、オランダのハーレム生まれ。メンデル大付属高から０３年にツインズと契約。０７年欧州選手権で優勝に貢献。０９年ＷＢＣで同国代表に選ばれた。昨季は３Ａで３３本塁打を放って頭角を現し、９月２３日のブルージェイズ戦でメジャーデビュー。メジャー通算成績は４４試合で打率・２０７、２本塁打、９打点、６盗塁。１メートル９３、９１キロ。右投げ右打ち。