ドラ1候補・高橋MVP弾!日本が3大会ぶり優勝

[ 2011年9月2日 06:00 ]

<アジアAAA野球選手権決勝 日本・韓国>3回2死二塁、右中間2ランを放ち、ガッツポーズの日本・高橋

第9アジアAAA野球選手権大会決勝 日本6―1韓国

(9月1日 横浜)
 18歳以下で争う第9回アジアAAA野球選手権大会の決勝が1日、横浜スタジアムで行われ、高校日本代表が6―1で韓国を下して3大会ぶり4度目の優勝を飾った。高橋周平内野手(3年=東海大甲府)が3回の先制2ランなど4打点の活躍。投げては今夏の甲子園で優勝した吉永健太朗投手(3年=日大三)が、1安打13奪三振の力投で完投した。大会MVPには高橋が選出された。

 高校最後の公式戦を有終の美で飾った。試合後の表彰式。MVPに選出された高橋は、はにかみながらクリスタルトロフィーを受け取った。

 「最後にこういう機会があるとは思っていませんでした。甲子園には行けませんでしたけど、自分の高校野球を悔いなく終えることができました」。今秋ドラフト1位候補にふさわしい豪快な一打だった。3回2死二塁。木製バット特有の乾いた打撃音を残した高橋の打球は、右中間最深部に飛び込んだ。大会全5試合で打点を挙げたスラッガーは「今までにない感触。木のバットは考えないと打てないから面白いです」と振り返った。

 7月の山梨大会敗退後、本格的に木製バットでの練習を開始。「初めは飛ばなかった」というが、試行錯誤の結果「体の中で打つというか、ポイントを近くする」ことで飛距離が伸びた。さらに第1打席より指2本分短く持ったことで、バットを振り抜きやすくなり本塁打につながった。

 高校通算本塁打を71本とした高橋は「自分の中では決めています」と、今月中にもプロ志望届を提出する方針。甲子園に行けなかった男が、今秋ドラフトでは目玉になる。

 ▼日本ハム・大渕隆スカウトディレクター 素晴らしい本塁打でした。スイングが違う。必ず自分のスイングをするから凡打の内容もいい。おそらく入札になるでしょうね。

 ◆高橋 周平(たかはし・しゅうへい)1994年(平6)1月18日、神奈川県藤沢市生まれの17歳。善行小1年から野球を始める。善行中では湘南クラブボーイズに所属し、2年時に4番として全国大会優勝。東海大甲府では1年春からベンチ入りして夏から4番。今夏の山梨大会では準々決勝で山梨学院大付に敗れ甲子園出場を逃した。50メートル走6秒6、遠投100メートル。1メートル85、83キロ。右投げ左打ち。

 ▽決勝 (横浜)
日本(B組1位)
 002 200 200―6
 000 001 000―1
韓国(A組1位)

続きを表示

この記事のフォト

2011年9月2日のニュース