ヤッと連敗止めた!畠山“4番の仕事”逆転3ラン

[ 2011年9月2日 06:00 ]

<ヤ・広>1回1死一、二塁、畠山が左翼へ逆転3ランを放つ

セ・リーグ ヤクルト4―2広島

(9月1日 神宮)
 これぞ4番の仕事だ!ヤクルトの畠山和洋内野手(28)が1日の広島戦で、1点を先制された直後の初回に16号逆転3ラン。首位ながら今季ワーストタイの5連敗で尻に火がついていたチームを勇気づける値千金の一発で、連敗を止めた。2日からは2ゲーム差で迎える2位・巨人との3連戦(神宮)。大混戦のセ・リーグは9月最初の大一番を迎える。

 4番のひと振りが焦りと不安を吹き飛ばした。1点を追う初回。1死一、二塁で畠山はにわかに降り出した雨に濡れながら、広島・篠田が得意とする「クロスファイア」の内角直球を待っていた。4球目の狙い球をフルスイング。「入ってくれ」と念じた打球は左翼スタンド中段で弾んだ。

 「早く追いついて絶対勝つという思いでした。僕だけじゃなく、全員に焦りはあったが、小川監督が言った“月が変わればツキが変わる”を信じていた」。逆転の16号3ラン。チームはこの試合3安打に終わっただけに、価値ある一発だった。

 4番・畠山でも、01年の日本一は未経験だ。入団1年目だったが2軍暮らしで「当時ははっきり言って、1軍のことはどうでも良かった」と振り返る。10年の年月を経て、リーグ3位の62打点、日本人最多の16本塁打をマークする主砲に成長。「正直、自分が4番でいいのかと思う時もあるが、場面場面での役割を果たしたい」と話した。

 連敗を5で止め、2日からは2位・巨人と2ゲーム差で臨む3連戦。小川監督が「一戦一戦懸命にやるしかない」と言えば、畠山は「一球一打が優勝に関係してくる。悔いのないようやりたい」と意気込んだ。勝負の9月。4番のひと振りでつかんだ勝利の持つ意味は大きい。

 ▼ヤクルト・伊勢総合コーチ(打線は)3安打か。1安打でも勝ちゃあええ。9月は勝負の月だから。

 ▼ヤクルト・青木(30日は凡退した1死二、三塁の場面で打点を挙げる遊ゴロ)前日にミスしたので、球を引きつけて高いバウンドを打とうと思った。

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