西武 中村「どーでもいいですよ」と言いつつ「バットはあげましたけどね」

[ 2011年9月2日 08:27 ]

<楽・西>この日6打点の中村(左)は笑顔で中島とハイタッチ

パ・リーグ 西武9―3楽天

(9月1日 Kスタ宮城)
 西武・中村の打球はフェンスを越えた。7回2死一塁。左腕・佐竹の外角チェンジアップに踏み込んだ。芯を外しながらも、左翼席最前列に34号を運んだ。

 大阪桐蔭の後輩、日本ハム・中田とのタイトル争いには「どーでもいいですよ」と無関心を装うが、シーズン中は打撃論を語り合うことも多い。自身が実践している右手の小指をバットから浮かして握るグリップを勧めたこともあった。「“この握り方は無理っす”って言ってましたよ。バットはあげましたけどね」と競い合う関係を喜んでいる。

 シーズン中に「つかんだ」という右手の押し込みで、統一球も苦にしない。渡辺監督は「クリーンアップの前にいいシチュエーションをつくった。打つべき人が還してくれた」。チームは最下位と苦しんでいるが、中村は「上を目指して全力で戦っていきたい」と9月反攻を誓った。

続きを表示

この記事のフォト

2011年9月2日のニュース