乗れない巨人「初ものに弱い」負の伝統が…

[ 2011年7月19日 06:00 ]

<巨・中>2回2死二塁、藤村の中前打で二走・フィールズ(右)はホームをつくも、捕手・小山のブロックでアウト

セ・リーグ 巨人1-7中日

(7月18日 東京D)
 巨人は18日の中日戦で攻守に精彩を欠き、完敗した。先発のセス・グライシンガー投手(35)は、今季ワースト5失点で自身4連敗の5敗目。打線も中日投手陣の継投の前に、高橋由伸外野手(36)の4号ソロのみと抑えられた。勝てば3連勝と勢いに乗れる試合で、急ブレーキ。浮上のきっかけがつかめない、今季を象徴するような一戦だった。

 深刻なのは反発力のない打線。初対戦のソトから初回に高橋由の4号右越えソロで先制も、得点はこの1点のみ。4回以降はわずか1安打での走者1人を出しただけで二塁も踏めなかった。

 原監督は「(ソトは)一生懸命に放っているという感じですね。いい形でスタートしているんですけどね」とお手上げ状態。今季はここまで5投手にプロ初勝利を許し、ソトにも来日初勝利を与えた。首位ヤクルトに連勝して上昇気流に乗りたいところで「初ものに弱い」負の伝統が顔を出して手痛い黒星を喫した。

 「切り替えてまたあすからやります」。懸命に前を向く指揮官だが、シーズン半分の72試合を終えて借金は8。巻き返しへ、これ以上の足踏みは許されない。

 ▼巨人・高橋由(初回、先制の右越え4号ソロも敗戦)スライダーだと思うけど、上体を前に出されずに拾うことができた分、ファウルにならなかったと思う。

 ▼巨人・阿部 打てなかったから悔しい。

 ▼巨人・長野(中日・ソトについて)スライダーが曲がるし、チェンジアップも良かった。やるしかない。打たないといけないです。

 ▼巨人・岡崎ヘッドコーチ 点の取られ方がちょっと悪い。四球がからんでですよね。こちらのペースでスタートしたのに、あちらのペースにすぐ変わってしまった。

 ≪またも初勝利献上…≫巨人が新外国人のソト(中)と初対戦し、初勝利を与えた。救援も含め、巨人が相手投手にプロまたは来日初勝利を許したのは4月16日今村(広)、同17日福井(広)、5月10日真下(横)、同11日大原慎(横)、6月28日七条(ヤ)に次いで6人目。球団別では西武と並び今季最多だ。昨季巨人でこうしたケースはブーチェック(横)1人だけだったが、今季は急増している。

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2011年7月19日のニュース