ブラだ!スタンだ!虎、3連勝で5割王手や!

[ 2011年7月19日 06:00 ]

<広・神>今季2度目の完封勝利を挙げたスタンリッジ(左)は女房役の藤井と笑顔

セ・リーグ 阪神5-0広島

(7月18日 マツダ)
 阪神が助っ人コンビの活躍で今季4度目の3連勝。5月5日以来となる勝率5割復帰に真弓阪神が王手をかけた。

 打線は序盤から得点を重ねた。ブラゼルだ。初回2死一、二塁で福井のフォークをはじき返すと、広島守備陣が敷いたブラゼルシフトで大きく空いていた左中間を抜けていった。「打てる球をしっかりと打つことを考えていたし、コンパクトに打つことができた」。先制2点二塁打で波に乗ると、3回1死二塁では直球を左前に運んで追加点を叩き出した。

 2本の適時打はともに左方向に放ったもの。いずれも2ストライクと追い込まれてからバットを振りすぎないことを意識したからこそ、2安打3打点と結果を残すことができたのだ。投げては先発スタンリッジが広島打線に8安打を浴びながらも要所を締めた。今季2度目の完封でチームトップの7勝目。投打がガッチリとかみ合っての勝利に真弓監督も満足げだ。「(前半戦の)最後まで頑張りますよ」。言葉は短いが、上昇カーブを描くチーム状態に手応えをつかんでいる。

 6月7日の時点では最大11の借金を抱えていた。それでも指揮官は「球宴までに借金だけはなくそうと思っている」と宣言した。そんな公約達成も目前だ。ブラゼルだけでない。金本のバットも振れてきた。5回2死から右前打を放ち、これで3試合連続安打。16、17日の横浜戦(横浜)では2戦連続アーチと気温の上昇とともに勢いが出てきた。ブラゼルは力を込めた。「前半戦をいい形で終わりたい。残り2試合、頑張りたい」。その言葉には借金完済だけでなく、0・5ゲーム差に迫る2位中日の背中も意識していた。

 ▼阪神・スタンリッジ(今季2度目の完封で、チームトップの7勝目)調子は良くなかったが、持っているもので勝負するしかないと思った。うれしい。

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2011年7月19日のニュース