西岡、賭けに勝った!ありがとう、なでしこ!

[ 2011年7月19日 06:00 ]

<ツインズ・ロイヤルズ>7回、三ゴロに倒れた後、ホワイト一塁ベースコーチと笑顔で話すツインズ・西岡

ア・リーグ ツインズ4-3ロイヤルズ

(7月17日 ミネアポリス)
 ツインズ・西岡剛内野手(26)が17日(日本時間18日)、なでしこジャパンの歴史的快挙を前に、感激に震えた。日本の優勝で、ロン・ガーデンハイアー監督(53)との賭けにも勝ち、指揮官は罰ゲームとして「I LOVE JAPAN」の文字入りTシャツを着ることになった。

 「YES!」。西岡の声がとどろいた。ロイヤルズ戦後。日本が延長前半で1―2と米国に勝ち越された状況で、メディアの囲み取材を受けていた西岡は、球団関係者の「同点だ!」の声に、会見を打ち切った。競技は違えど、世界一を懸けた戦いが行われている。監督室にいたガーデンハイアー監督に声をかけ、その後は室内打撃練習場に移動し、日本の優勝の瞬間まで、テレビモニターにくぎ付けとなった。

 「結果も素晴らしいですけど、結果だけでなく、今の日本が必要としているのは戦っている姿だと思う。今回は優勝したので言うことがない」

 西岡は感激で声を震わせた。前半戦最終戦となった10日のホワイトソックス戦後。西岡はガーデンハイアー監督とサッカー女子W杯の話題で論争になった。「ニシは日本と米国が戦ったら、日本が勝つと言っていた。それは同意はできない」と指揮官。直接対決で負けた方が「I LOVE ○○」と勝利国の国名が入ったTシャツを着用することで賭けが成立した。西岡は勝利を信じ、Tシャツを発注した。指揮官も「I LOVE AMERICAN WOMEN」の文字入りTシャツを作製済みだった。米球界も熱くする戦い。西岡は指揮官から「素晴らしい試合だった。おめでとう」と祝福を受けた。

 自身は3試合連続無安打となったが、チームは5カード連続勝ち越し。首位インディアンスと5ゲーム差に縮まった。18日(日本時間19日)からは、そのイ軍との直接対決を迎える。

 「(彼女たちが)戦っている姿が(周囲に)勇気を与えた。僕自身も勇気をもらった。成績が出ないと休みたくなるが、逃げずに(残り)全試合出るつもりでやる。(後半戦初戦からの19)連戦も挑戦だと思う。僕も日本に勇気を発信できるプレーをしていきたい」。西岡は顔を上げ、はっきりした口調で決意を新たにした。

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2011年7月19日のニュース