プロ注目の東海大・菅野 最高の仕上がりで4奪三振

[ 2011年7月3日 06:00 ]

8回1死から登板、4三振を奪った試合を締めた菅野

オープン戦 日本代表8―1フォレストシティ

(7月1日 フォレストシティ)
 第38回日米大学野球選手権(3日開幕=日本時間4日)に出場する大学日本代表が1日(同2日)、地元のクラブチームとオープン戦を行い、快勝した。先発と守護神を兼任する予定の菅野智之投手(東海大4年)は、1回2/3を投げ4三振を奪う圧巻の投球。史上2度目の米国開催優勝へ向け、大学球界No・1右腕が最高の仕上がりを披露した。

  その存在感は、やはり別格だった。本番2日前、投手9人全員が登板した試合で、8回1死から大トリで登場。迎えた打者をいきなりの空振り三振に斬ると、9回は圧巻の3者連続空振り三振。「思ったよりも(米初登板に)戸惑いはなかった。球場の雰囲気も違うし新鮮だった」と雰囲気を楽しむ余裕さえ見せた。

 革が滑りやすく縫い目が低いボールにも難なく対応した。直球が高めに抜けるシーンもあったが、指に掛かった時は相手打者が空振りしながらのけぞるほどの迫力。最速は149キロ止まりながら、数字以上の切れがあった。今大会のために磨いてきたフォークも3球投じ「まだ抜けがあって、ムダ球もある。できるだけボールを減らしたい」と感触を確認した。

 相手は大学生の混成チームとはいえ、過去にはノーヒットノーラン2度のバーランダー(タイガース)らも輩出したハイレベルなリーグに所属する。そんなメジャーの卵を全く寄せ付けなかった。金光興二日本代表監督(法大)も「いろいろな使い方ができる」とあらためて信頼を寄せた。

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2011年7月3日のニュース