45日ぶり6勝目!黒田「アメリカに神社があれば行っていた」

[ 2011年7月3日 06:00 ]

<エンゼルス・ドジャース>7回無失点で45日ぶりに勝った黒田

インターリーグ ドジャース5―0エンゼルス

(7月1日 アナハイム)
 ドジャース・黒田博樹投手(36)がついに長いトンネルを抜けた。1日、エンゼルス戦で7回3安打無失点。5月17日ブルワーズ戦以来、45日ぶりの6勝目を手にした。

 「アメリカに神社があれば行っていた」――。いくら好投しても勝てない日々。まさに神頼みしたいほどの心境だった。「しんどかった。いい投球をして負けが付く。自分でどうしたらいいか分からない部分だった」と、珍しく白い歯を見せて笑った。

 直球、変化球ともにさえ二塁まで走者を進めたのは2回だけ。死球を2つ与え警告試合になったが、テンポよく7回まで投げきった。過去7試合は防御率3・54、6月に限れば2・11も、同期間の打線の援護は6得点と不運が続き6連敗。この日は久しぶりの援護で「点を取ってもらった時の自分の精神状態がどうなるか不安があった」と逆に戸惑ったほどだ。

 勝てないジレンマからようやく解放された。普段はあまり験を担がないが、3試合前からスパイクを赤のラインの入ったものに変更。今回は登板間と試合前の投球練習での球数をいつもより1球減らし35球にした。「状態が良くて勝てないのは今まで経験がなかった。苦しかった」。悩みすぎて外野で投球フォームをチェックしていた際には、フリー打撃の打球に気づかず直撃しそうになったことまであった。

 メジャー通算100試合目の節目の試合で復活白星。球団の身売り問題、自身のトレードなど雑音も絶えないが「次が大事。防御率も良くなってきているししっかり調整したい」と力を込めた。

 ≪通算100試合登板は日本人14人目≫黒田がメジャー通算100試合登板を達成。日本人投手では史上14人目の記録となった。メジャー通算最多登板は長谷川滋利氏(主にマリナーズ=スポニチ本紙評論家)の517試合。また通算34勝は伊良部秀輝(主にヤンキース)に並び史上6位タイ。メジャー通算最多勝利は野茂英雄(主にドジャース)で123勝。

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2011年7月3日のニュース