出来“すぎや”!梨田監督 杉谷の活躍にダジャレもさえた

[ 2011年7月3日 06:00 ]

<西・日>ヒーローインタビューを終えた杉谷は、B・Bから祝福のキス

パ・リーグ 日本ハム4―2西武

(7月2日 西武D)
 日本ハム・杉谷拳士内野手(20)が2日、西武戦でプロ2度目の先発出場を果たし、プロ初安打を含む2安打2盗塁2得点と大暴れした。プロボクシング元日本フェザー級王者である父を持つ3年目の若武者が攻撃の起点となり、チームは3連勝。首位ソフトバンクに1ゲーム差と肉薄した。

 勝利の立役者となった杉谷よりも、試合後の梨田監督の方が「どや顔」だった。無名の20歳を2番・二塁で先発起用し、これが大的中。「元気だけしかないと思っていたが、経験を積んだな。出来すぎやー」。得意のダジャレもさえまくった。

 「帰ったら、3年間ファームで鍛えてくれた三木(内野守備)コーチにすぐ電話を入れたい」

 初々しい言葉とは対照的に、プレーは堂に入っていた。1点差に詰め寄られた直後の8回。先頭の杉谷は、涌井の内角に鋭く曲がるスライダーに食らいついて遊撃内野安打。すぐさま、この日2個目の盗塁で二塁を陥れ、中田の左中間二塁打で生還した。

 不動のリードオフマンで、二塁手としてもゴールデングラブ賞を5年連続で受賞している田中が左足首骨折で離脱。チームの緊急事態を受けて、6月29日に昇格し、先発は2試合目。初回に左前へプロ初安打を放ち、四球で出塁した3回は二盗を決めて、2点目のホームを踏んだ。

 守備でも大きく貢献した。3回1死一、二塁。経験豊富な先輩にも遠慮なしだ。「サインは自分が出したんです。武田勝さんも大野さんも“えっ、ここで”という顔だったけどバッチリでした」。3番・中島、4番・中村を迎えるピンチで、絶妙のタイミングで二塁に入り、二塁走者の浅村をアウトにした。

 ▼日本ハム・三木2軍内野守備コーチ 杉谷から電話をもらったが、みんなの前でそんなことを言ったのは知らなかった。初安打は節目のようなもの。ただ、きょうは喜んでいいが“あすからの方が大事”とは伝えた。

 ▼日本ハム・武田久(両リーグトップの20セーブ目)ブルペンから球が珍しく行っていた。制球を重視して投げた。

 ▼日本ハム・武田勝(6回1/3を2安打1失点で今季6勝目)序盤に援護をもらったので落ち着いて自分の投球ができた。

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2011年7月3日のニュース