誰も動かず…楽天、スクイズ無警戒で手痛い失点

[ 2011年7月1日 06:00 ]

<楽・ソ>7回1死三塁、細川のスクイズで三走・長谷川の生還を許す(捕手・嶋)

パ・リーグ 楽天1―3ソフトバンク

(6月30日 Kスタ宮城)
 勝負どころでのスクイズ。状況的に最も可能性のある場面だったが、楽天の守備陣はいとも簡単に決められた。その原因は全く最善策を取ろうとしていないためだ。

 1点差の7回1死三塁で9番の細川。バント技術は高い。ベンチからスクイズ警戒の指示も出されていた。しかし、先発ヒメネスは1ボールからほぼ真ん中のカットボールを一塁側に転がされ、3点目を許した。細川が構えた瞬間、チャージしなければいけない一塁のルイーズは一塁ベース前で棒立ち。ヒメネスは「誰も前進していなくてビックリした」と嘆いた。

 ルイーズの怠慢プレーは論外だが、佐藤投手コーチは「バッテリーが無警戒」とした。ヒメネスは右投手で三塁走者の動きは見える。スタートを切った時点で高めに外すなり、バントしにくい低めに投じるなり工夫はできる。だが、来日1年目で対処法が身についていない。捕手の嶋も立ち掛けたが、意図が伝わらず「投げる前に説明すればよかった」と後悔した。

 それならばウエストする手段もあった。しかし、ウエストのサインはこれまでベンチ主導で行われ、ベンチからその指示はなかった。結局、誰も動かずに手痛い失点を奪われた。

 ▼楽天・星野監督(スクイズ警戒は)言ってはおったんだけど、あんなもんだろ、うちの捕手は。

続きを表示

2011年7月1日のニュース