8番・西岡の中越え二塁打で大リーグ記録に並ぶ

[ 2011年6月23日 06:00 ]

<ジャイアンツ・ツインズ>西岡は初回、二塁打で出塁すると、リビアの適時打で二塁から三走を追い抜かんばかりの勢いで生還する

交流戦 ツインズ9―2ジャイアンツ

(6月21日 サンフランシスコ)
 ツインズの西岡剛内野手(26)が21日(日本時間22日)、自らのバットで大リーグタイ記録をマークした。ジャイアンツ戦に8番・遊撃で先発したが、第1打席は何と初回無死一塁で回ってきた。

 ここまで先頭打者から7人連続安打で6得点。「何とか僕で途切れないようにという気持ち」で右打席に入ると、1ボールからの93マイル(約150キロ)の直球を振り抜き、中越え二塁打だ。

 初回先頭打者からの8連打は、福留が7人目の打者だったカブスが09年9月8日のパイレーツ戦で記録して以来。西岡は1番から単打と二塁打が交互に続く珍しい猛攻を二塁打で締め、4万1958人の敵地ファンからは大きなため息が漏れた。続く投手のパバーノが空振り三振して新記録はならなかったが、1番リビアの左翼線二塁打で生還。初回先頭からの8者連続安打&連続得点は大リーグ21年ぶりだ。

 「思い切っていって、結果につながった。でも、記録を目指してやっているわけではない。勝ったことが大きい」。8連勝で借金を7まで戻した西岡に笑顔がはじけた。

 それでも初回の1安打に終わった自身の状態には到底満足していない。過去2試合は無安打で、この日は打順が7番から8番に下がった。2カ月間のブランクは想像以上で、骨折した左すねの腓(ひ)骨はリック・マクウエイン・トレーナーが「完治までは1カ月以上かかる」と話す。いつもより2時間早い「朝8時に起きてしまった」という初の西海岸遠征。結果を出そうと、午後2時から早出で練習し、バットを振り込んだ。

 「打率(・200)はレギュラーの数字ではない。監督が使ってくれている間にしっかり結果を残したい」と西岡。本来の上位の打順に戻るまで心が休まることはない。

 ≪90年ヤンキース以来の猛攻≫ツインズの1イニング8得点は09年8月23日のロイヤルズ戦以来で、1イニング9安打は04年7月21日のレイズ戦以来。また試合開始から8者連続安打し、8人が全員得点したのは90年9月25日のヤンキース以来となった。一方、ジャイアンツの先発バムガーナーは1/3回を9安打8失点で降板。1死しか取れず、8失点以上喫した投手は、記録が判明している1919年以降では23人目という。

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2011年6月23日のニュース