阿部 8連敗中の能見攻略に自信「打ちますよ」

[ 2011年6月23日 06:00 ]

原監督(後方右)が見つめる中、打撃練習をする阿部

 天敵左腕は主将のバットで止める。リーグ戦再開となる24日、巨人は敵地で阪神3連戦(甲子園)を行う。第1戦は09年以来チーム8連敗中の左腕、能見篤史投手(32)の先発が濃厚だが、阿部慎之助捕手(32)にとっては相性がいいお客さま。右ふくらはぎの肉離れで交流戦から復帰した主将にとって、セ・リーグ相手の試合は初めて。チーム浮上のカギを握る大事な一戦を天敵打ちで勢いづける。

 気温34度を超える真夏日に、噴き出る汗をしたたらせた阿部が天敵攻略を誓った。09年7月以降で能見が先発した試合は11連敗中で、能見自身にも8連敗中とチームは全く歯が立たない。だが阿部は違う。

 「去年はどのくらいでしたっけ?12の4。そうですか。打ちますよ。僕だけじゃなくて、左バッターみんなもね」

 阿部自身は昨季能見相手に12打数4安打2打点の打率・333。中でも左打者が苦しむ中でしっかりと攻略した。

 チームは今季初対戦となった4月19日、甲子園で7連続三振をマークされるなど7回4安打1失点。5月3日の東京ドームでは6安打を放ち3点を奪ったが完投勝利を許した。計10安打を浴びせたうち9本が右打者によるもの。左打者は脇谷が1安打だけだ。左打者が能見攻略のポイントとなるが、岡崎ヘッドコーチは「前回は低めを捨ててゾーンを高くと指示したが、漫然と低めに手を出してしまった。低めをしっかり見極めるために逆に低めを狙えと指示しようと思う」と説明した。

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2011年6月23日のニュース