35歳・建山 開幕マイナーからメジャー初勝利

[ 2011年6月23日 06:00 ]

<レンジャーズ・アストロズ>サヨナラ弾を放ったモアランド(左)と抱き合って勝利を喜ぶ建山

交流戦 レンジャーズ5―4アストロズ

(6月21日 アーリントン)
 メジャー初勝利を挙げ、ロッカールームに戻ったレンジャーズ・建山を待ち受けていたのは同僚からのビールかけだった。手荒い祝福を受けた35歳のオールドルーキーは「チームの一員になれたという気がした。凄い一日でした」と感慨深そうに話した。

 4―4の延長11回にマウンドへ上がった。1死後に粘られて、今季59人目の打者で初めて四球を与えたが「今までで一番、外角低めに集まった」と後続を凡退。その裏、先頭モアランドにサヨナラ本塁打が飛び出した。

 日本ハムからFAで移籍したが、開幕はマイナー。着実に結果を残し続けることでチャンスをつかんできた。5月24日に大リーグデビューすると、14試合登板で被打率は・203。最近5試合では4度目の登板と「特に右打者にとってタフな投手だ」と評価するロン・ワシントン監督の信頼を勝ち取った。

 ロッカーにはマイク・マダックス投手コーチから手渡されたウイニングボールが置かれていた。「ゼロで抑えていればいつかは勝てるかなと思っていた。メジャー初登板の1球目とメジャー初セーブのボールと一緒に、家にでも飾ろうかな」。新たな勲章が加わった。

 ≪日本人史上3番目の年長記録≫大リーグで登板した日本人投手はこれまで33人いるが、勝利投手となったのは建山が28人目。35歳5カ月での初勝利は、05年藪(アスレチックス)の36歳6カ月、06年斎藤(ドジャース)の36歳2カ月に次いで3位の高齢記録となった。ちなみに日本人通算最多勝利は野茂(主にドジャース)の通算123勝。

 ▼日本ハム・梨田監督 最近はテンポ良く落ち着いて投げている。打者を見られるようになったのだろう。3Aからメジャーに上がって1勝できて本当に良かった。これを継続して来季につなげてほしい。

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2011年6月23日のニュース