天理に何が…骨折 鼓膜破れる 口止めも

[ 2011年6月23日 11:13 ]

記者会見で謝罪する天理高校野球部の森川芳夫監督(左)と大西卓也部長

 高校野球の強豪、天理高校(奈良県天理市)の野球部が第93回全国高校野球選手権奈良大会の出場を辞退すると発表した。

 天理高校によると、1日夜、室内練習場や寮などで、3年生4人が練習中の態度に問題があったとして2年生3人を殴り、うち1人に右頬骨折や耳の鼓膜が破れるけがを負わせ、他の2人にも軽傷を負わせた。さらに殴った2年生に「『練習中にボールが当たった』と言え」と口止めをした。

 野球部の部長が翌日、2年生1人のけがに気付いたが、「ボールが当たった」との説明を真に受けていた。17日朝に「トラブルがあったんじゃないか」と匿名の電話があり、3年生に問いただし、暴力行為が発覚した。

 同校野球部は春の選抜高校野球大会に21回、夏の全国高校野球選手権大会は25回出場し、春夏で計3度優勝。昨秋と今春の近畿大会を制した。3年生4人は、いずれも今春の選抜で2回戦敗退した際のメンバー。

 飯降成彦校長は記者会見し「申すべき言葉もない。おわびします」と謝罪。部長や監督を交代させる一方、3年生4人は無期限停学処分にしたと明らかにした。

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2011年6月23日のニュース