“着火マン”稲葉弾から1イニング8点!

[ 2011年5月15日 06:00 ]

<日・オ>2回1死、3号ソロを放った稲葉は真喜志コーチ(左)とハイタッチ

パ・リーグ 日本ハム11-2オリックス

(5月14日 函館)
 日本ハムの主将・稲葉のバットがビッグイニングを呼んだ。2回に打者12人の猛攻で一挙8点。昨年6月20日オリックス戦(京セラドーム)以来の1イニング8得点以上の爆発に、函館のファンも大喜びだ。

 「入ると思わなかったのでビックリ。チームが勝ったのが一番」。1死から木佐貫のスライダーを左中間へ。函館は昨年5月8日楽天戦でもサヨナラ打を放った縁起のいい場所だが、今季は特別な思いがあった。函館市内は東日本大震災で津波の被害を受けた。前日、函館入りした際も稲葉は「勇気づけられたら」と意気込んでいただけに「少しでも元気になってくれると思う」と話した。

 そこから09年4月5日の楽天戦(札幌ドーム)以来の6連打。「“着火マン”稲葉になったかな」と驚いた主将から始まった猛打を小谷野が締めた。この回2度目の打席で8試合、32打席ぶりの快音となる左前適時打。「苦しみの方が大きかった。稲葉さんからバットをもらって打てて良かった」と普段より約30グラム軽い新相棒に感謝した。

 今季3度目の先発全員安打、チーム最多の11得点。梨田監督も「稲葉が火を付け、栄一(小谷野)も久しぶり。いい流れだった」とご機嫌だった。

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2011年5月15日のニュース