少ないチャンス生かす 阪神の「背番号0」 また“大物食い”

[ 2011年3月15日 07:22 ]

<巨・神>3回1死、大和は東野から左前打を放つ

オープン戦 阪神2-2巨人

(3月14日 岐阜)
 これぞ、背番号0の真骨頂だ。「9番・二塁」で先発した阪神・大和が開幕投手有力候補の東野からヒットを放つなど4打数2安打。“大物食い”をまた印象づけた。

 「(東野の)球は速かったです。ただ、スタメンで出ることが少ないのでしっかりと結果につなげようと思った」

 3回1死で巡ってきた第1打席。初球の145キロ直球を平然と見送ると、1ボールから低めの直球を強振し痛烈な左前打を放った。蓄積疲労で平野、関本が欠場する中、少ない先発出場のチャンスをしっかりとものにした。

 エース格にめっぽう強いのがこの男だ。一昨年8月4日の中日戦ではチェンに対し、1人で2安打を放つなどノーヒットノーランを阻止した。強烈なインパクトを残すと、翌週11日、同じくチェンが先発した試合に先発起用され1安打。昨年も左腕との相性の良さを買われ4試合に先発。チームは投手との相性を重視して先発オーダーを組む傾向があり、シーズン中も「東野対策」として抜てきされる可能性も出てきた。

 8回の第3打席目では無死一塁、マイケルから右前打を放ちチャンスメークした。

 「前から守備と走塁はレギュラーより上と見ていた。いいものを見せてくれているし面白い」

 真弓監督がべた褒めすれば、和田コーチも「何試合かスタメンでいくことがあるだろうしね。小さく振って飛ばせるようになってきた」とその成長ぶりに目を細めた。厚みを増す内野の層。若手の活躍がチームを活性化させている。

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2011年3月15日のニュース