ヤクルト痛っ…田中、右手小指骨折で開幕絶望的

[ 2011年3月15日 06:00 ]

 ヤクルトの田中浩康内野手(28)が14日、神宮で行われた紅白戦で右手小指を骨折した。紅組の「2番・二塁」で出場し、初回の守備の際に打球が指先の外側に当たって都内の病院へ直行。エックス線検査を受けた結果、「右手小指末節骨骨折」で全治4~5週間と診断された。小林チーフトレーナーは「握りがしっかりできない状態。患部は安静です」と説明。25日予定の開幕戦(対阪神、神宮)出場は絶望的な見通しだ。

 11日の東日本大震災から3日ぶりに神宮球場の使用許可がおり、チームは12、13日のオープン戦2試合が中止になったことによる実戦不足を補うため紅白戦を実施。そこで正二塁手が離脱するというアクシデントに見舞われた。小川監督は代役の二塁手候補に川端、三輪、藤本らを挙げたが、「打順は全部変えなければだめですね」と厳しい表情を浮かべた。

 田中自身は開幕出場について「そうするつもりでいる」と出場を志願した。09年に宮本が右手親指をはく離骨折しながら出場した例があるが、骨折を押しての出場も、田中を欠くのもイバラの道。開幕直前のチームに暗雲が立ちこめた。

続きを表示

2011年3月15日のニュース