楽天本拠・Kスタに亀裂 悲願の仙台開幕が危機

[ 2011年3月13日 06:00 ]

新幹線で新横浜に到着し、バスへ向かう星野監督

 球団創設7年目で初となる本拠地開幕が危機を迎えた。11日に三陸沖を震源に発生した大地震は、楽天が本拠とするKスタ宮城にも大きな被害を与えた。3月25日のロッテとの開幕戦まで2週間を切っており、復旧は難しい状況。この日、兵庫県芦屋市から神奈川県横浜市へ移動した星野仙一監督(64)も悲痛な面持ちで、被災者や選手の心情を思いやった。

 大地震はKスタ宮城に大きな爪痕を残した。選手、スタッフとその家族の安否確認を終え、球団職員が午前中から球場の被害状況を確認。電気は復旧したが、ガスは完全に停止。スタンドには線で書いたような細い線のひびが入り、クラックと呼ばれる裂け目もいくつか見つかった。球場と球団事務所をつなぐ橋は特に損傷が激しく、早急に修理が必要な状況だ。

 米田純球団代表は、球場を含めた周囲の被害状況を把握することに努めている。NPBとは電話で連絡を取り合っており「正確な情報が集まった時点で、今後について決めたい」と説明した。

 本拠地開幕は球団やファンの悲願だった。星野監督も「ファンも本拠地開幕を楽しみにしているだろう」と話していたが、まずは市民の安全確保が最優先となる。野球で勇気づけるのは、被災地に復興のめどが立ってからでいい。

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2011年3月13日のニュース