仙台出身の斎藤「友達の顔がどんどん浮かんでくる 言葉が見つからない」

[ 2011年3月13日 07:49 ]

 仙台市出身の米大リーグ、ブルワーズの斎藤隆投手(41)が12日、東日本大震災発生後に初めて記者会見し「仙台で22年間育った。(報道で)地名が出てくると、同時に友達の顔がどんどん浮かんでくる。言葉が見つからない」と、被害の大きさに声を詰まらせた。

 11日は両親と兄家族の安否確認に追われ、山形県在住の親族から無事を知らされた。12日朝には兄と電話で話し「家で生活ができる状態とは確認できたが、どの程度か分からず、会話の間にも地震があった」と沈痛の面持ちだった。

 12日は全体練習は免除されたが、震災の情報収集は時差のため夜間が中心で「家にいても落ち着かない」と軽く体を動かした。横浜市に住む妻子を米国に呼ぶのか、親族の受け入れを頼むのかなど「正直、何をどうしていいのか分からない」と揺れる心境を吐露した。

 13日(日本時間14日早朝)のロイヤルズ戦で、同投手を先発させる予定と公表したレネキー監督は「今は球場に来て練習する必要はないと思うが、どうしたいかを聞いて決めた」と説明した。(共同)

続きを表示

2011年3月13日のニュース