斎藤、守備で初のダメ出しも…さすが即修正

[ 2011年2月9日 06:00 ]

守備練習で軽快な動きをみせる斎藤を見守るダルビッシュ(左)

 全体練習後の特守だった。日本ハムの斎藤(早大)は、ダルビッシュが芝草投手コーチと行ったバント処理練習に、自ら声をかけて志願参加した。ゴロを処理して素早くターン。二塁へ送球してみせたが、ここで芝草コーチが待ったをかけた。

 斎藤は送球の動作へ入りやすくするため体を半身にしてゴロを処理。これに対して同コーチは「(足が)横の方が早いと錯覚しがちだが、滑って遅くなる。正面に入ってターンスピードを生かすように」と指摘。「守備のセンスがあるからセンスだけでやってしまっている。これからはそれではダメ」とプロのスピードへの対応策を求めた。

 プロで初のダメ出しを受けた斎藤だったが、非凡なのはここから。その後のフィールディングは難なくこなして、プロの技をまた一つ吸収。同コーチを「ちょっとしたタイミングを覚えればすぐにできるようになる。あの動きができればどんなゴロも二塁で刺せる。守りの面でも期待できますよ」とうならせた。

 高校、大学と守備に定評があった斎藤は練習後「今まで自信をもってやってきたこと。守備力は今後も大事になってくると思うのでミスをなくしたい」としっかり反省。そのうえで「桑田さんはフィールディングがうまい、という印象。投球自体も見習って、桑田さんくらいの活躍ができれば」として現役時代、ゴールデングラブ賞を8度受賞した桑田氏を目標に掲げた。

 第2クールを終えて「だいぶチームの雰囲気にも慣れてきた。その代わり、体も疲れてきた」と充実した表情を見せた黄金ルーキー。休日を挟んで、いよいよ実戦登板が待つ第3クールに突入する。

 ▽桑田氏と守備 巨人時代からフィールディングには定評があり8度のゴールデングラブ賞受賞は、西本聖と並んで最多。PL学園3年春の天理戦では無死一、二塁でバントをダイビングキャッチし三重殺を完成させた。巨人では通算442試合で失策はわずか27。大リーグでは19試合に登板して失策はなかった。渡米前には「守備要員としても出場したい。ショートなんて守れたら最高だよね」と話すなど守備には強い思い入れを持っていた。

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