ツインズ西岡、米国初打ち「気持ちよかった~」

[ 2011年2月9日 06:00 ]

キャッチボールに汗を流すツインズ・西岡

 ツインズの西岡剛内野手(26)が7日(日本時間8日)、米フロリダ州リーカウンティのキャンプ施設で「米国初打ち」を行った。屋内の打撃練習場で、左右両打席に立ちトス打撃を計20分。最後はマイナースタッフが打撃投手となり、左打席で65スイングをこなした。2日の渡米後、本格的な練習は初めてながら、鋭いスイングで快音を連発。23日(同24日)のキャンプインに向け、ギアを上げてきた。

 高ぶる気持ちを抑え切れなかった。午前10時。グラウンドへ出た西岡は、外野の芝生を走り、キャッチボールで体をほぐすと、通訳を介し施設関係者に「打ちたい」と要望。その足で屋内の打撃ケージへと向かった。左右両打席で約20分間トス打撃を行った後、マイナースタッフが打撃投手を買って出る粋な計らいもあり、左打席で65スイング。渡米後、本格的な練習をしていなかったとは思えない鋭いスイングで、快打を飛ばした。

 「感触は良かった。打つつもりじゃなかったが、投げると言ってきたし…。気持ち良かった。順調な仕上がりかなと思う」

 2日に米国入りして初めての打撃練習。23日のキャンプインまでまだ時間はあるとはいえ、昨年までを考えれば、キャンプ第2クールの時期だ。体が自然に練習を欲するのも無理はない。スタッフが熱視線を送っていたこともあり、「見られている感じがして力が入っちゃった」と照れ笑いした。

 西岡が打撃で最もこだわるのが「フルスイング」。当てにいく打撃ではなく、どんな打席でもしっかり振り切ることを身上とする。09年のキャンプでは1日1000スイングをノルマにするなど、この時期は振り込んで打撃フォームを固めてきた。ツーシームなど動く速球が主体の米国でもその姿勢は変わらない。メジャー公式球に1日も早く慣れるためにも、今はとにかく振ることが重要となる。

 初めての米国生活。環境に慣れない部分はまだあるが、自炊に挑戦するなど滑り出しは上々だ。渡米後は毎朝7時に起床しての散歩が日課に。朝型体質に切り替えて、心身ともにすでにキャンプモードにも入った。

 地元ミネアポリスのテレビ局KAREはこの日、大阪で密着取材した西岡特集の第2部を放送。西岡の野球観や性格を紹介するなど、地元での注目度も急上昇。キャンプインまであと16日。「試合に出られる準備ができるよう、動いておかないといけない」。万端の準備でメジャー1年目を迎える。 

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