高騰必至の斎藤カード 早くも開幕前に登場

[ 2010年12月28日 06:00 ]

日本ハム・斎藤祐樹入団セレモニーで、札幌ドームのマウンドでプロとしての第一球を投げる斎藤祐樹

 早くもお宝必至だ!日本ハムのドラフト1位右腕、斎藤佑樹投手(22=早大)が、来年3月発売予定のカルビーのロングセラー商品「プロ野球チップス」の選手カードに起用されることが27日、分かった。開幕前に発売されるカードの第1弾に、プレーする前の新人が登場するのは極めて異例。専門店では早くも5000円の「初値」を予想するなど、高騰必至のプレミアカードとなりそうだ。

 73年に発売されて以来、根強い人気を誇るカルビーのロングセラー商品「プロ野球チップス」。スター選手のカードが景品としてついており、ファンはお目当ての1枚が出るかどうかで一喜一憂する。同社の広報担当者は「営業の方からも斎藤投手は入るのか?との問い合わせも多く、開幕前に発売する第1弾に合わせて作ることになりました」。まさに人気の証明。「持ってる」男は公式戦を前に、カードとして一足早いデビューを飾ることになった。
 「プロ野球チップス」は例年、成績などを加味しながら年3回ほど発売される。第1弾のカードは各球団のレギュラークラスの選手となるのが恒例で、新人では桑田&清原のKKコンビや松坂でさえも登場しなかった。今回は「話題性のある選手が多いので」(同)と、西武・大石、巨人・沢村ら12球団のドラフト1位選手全員のカードがつくられるが、これは発売から39年目で初のケース。まさに斎藤効果といえる出来事で、その価値もファンの間でプレミア必至となるのは間違いない。
 野球カードはコレクターも多く、日本初のスポーツカード専門店「JO’sスポーツカード」(東京都世田谷区)の中川良太店長(29)は「カルビーで開幕前に新人がカードになるのは極めて異例。オークションなどもそうですが、いきなり5000円前後の値段がつくのでは」と話す。特に「ルーキーカード」は人気が高いが、過去には99年の開幕後に登場した松坂(西武)、上原(巨人)も「初値」は3000円。昨年の雄星(西武)も2000円だった。加えて「活躍次第で値段は上がる」(同)と、そのプレーぶりによってさらに高騰する可能性もある。
 カルビーによれば、同商品が最も売れたのは発売4年目の76年。当時は巨人の王、長嶋や阪神の田淵らそうそうたる顔ぶれがそろっていた。斎藤も、男女を問わず子供から大人まで幅広い年齢層に人気を誇る。それだけに異例の早期発売となる「佑ちゃんカード」は、垂ぜんの1枚となる。

 ≪ベーマガカードは斎藤人気で2割増予定≫ベースボール・マガジン社も03年以降、毎年2月中旬にルーキーエディションとして新人選手のベースボールカードを発売。来年も育成を含めた全97選手のカードを発売予定だという。同社の担当者は「人気はここ数年でも突出している。ハンカチ世代として売り上げ増を見込めますね。例年より2割程度発売数を増やす予定です」と斎藤人気に期待していた。

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