涌井2度目も保留「後半戦は頑張っていないと…」

[ 2010年12月28日 06:00 ]

契約更改が決裂した涌井は悔しげな表情を浮かべる

 西武・涌井秀章投手(24)が27日、西武ドーム内で2度目の契約更改交渉に臨み、前回と同じ現状

維持の年俸2億円の提示を保留した。昨年に続き代理人の大友良浩弁護士(41=飯田・栗宇・早稲本特許法律事務所)を同席させたが、評価は変わらず。自身初の越年が決定した。
 今季はチームトップの14勝を挙げた。8月以降は3勝2敗と苦しんだが、5年連続の2桁勝利をマークした自負がある。「後半戦は頑張っていないと言われた。納得できないので、まだまだ話し合いは続くと思います」と歯切れは悪かった。
 交渉には他球団のエース級の最近5年間の成績などの資料を持参した。同期の日本ハム・ダルビッシュと比較し「防御率では勝っていないけど、他の部分で勝っているところはある」。実際に登板数と投球回数では上回り、同期間の69勝も1勝及ばないだけだが、70勝のダルビッシュ(今オフは未更改)とは1億円以上の差が開いていることを指摘。楽天・岩隈、ソフトバンク・杉内らも来季年俸は3億円以上とあって「大幅アップとは言っていない。他のチームと比べても見劣りしない額が欲しい」と、エース査定を訴えた。
 評価見直しの要求は、後輩たちのためでもある。「例えば、(ドラフト1位の)大石が(勝っても)上がらないと思うかもしれない。西武の将来のことを考えて評価してほしい。納得するまで判を押すつもりはありません」と一歩も引かない構えだ。

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2010年12月28日のニュース