ロッテ本拠日本一命名権!QVCが10年27.5億円

[ 2010年12月28日 06:00 ]

千葉マリンスタジアムの新名称「QVCマリンフィールド」を発表する(左から)QVCジャパンの佐々木迅社長、千葉市の熊谷俊人市長、千葉ロッテの瀬戸山隆三球団社長

 ロッテの本拠地・千葉マリンスタジアムの新名称が「QVCマリンフィールド」に決まった。

 命名権優先交渉者となっていた通信販売業「QVCジャパン」と千葉市(球場所有者)及びロッテ(指定管理者)の間で27日に基本合意に達し、同球場で合同記者会見が行われた。合意内容は年間2億7500万円の10年契約で総額27億5000万円。新名称は来年3月1日から使用開始となる。

 西村ロッテが日本一連覇に向けて地元企業から強力な後押しを受けた。同じ千葉市美浜区でテレビショッピングを展開するQVCジャパンへの命名権売却。プロ野球球団の本拠地では最長の10年契約について、同社の佐々木迅社長は「開局10年目の節目で幕張により深く根を張りたい。末永くやっていく決意の表れ」とした。売却益は現在着工中の人工芝張り替え(約5億円)や今後の改修費用などに充てられる。

 新名称も斬新だった。社名の「QVC」に長年親しまれてきた「マリン」を残し、最後に「フィールド」を加えた。メジャーではイチローが在籍するマリナーズの本拠地セーフコ・フィールドなどが有名だが、日本球界では初の使用。佐々木社長は「球場は夢を育む場所」として、今年「和」をチームスローガンに日本一を達成した西村ロッテと、野球を題材にした名作映画「フィールド・オブ・ドリームス」を重ね合わせたという。

 命名権だけではない。01年にロッテグッズをテレビショッピングで販売した実績もあり「今後はいろんなコラボレーションができたら」と同社長。来季は黄金ルーキーの斎藤が入団した日本ハムとの対戦も話題を呼ぶだけに、佐々木社長はテレビショッピングでのチケット販売についても「いいかもしれない」と前向きだった。

 ▽QVC 24時間のテレビショッピングを放送する専門チャンネル。86年に米国で開局された。日本では00年に三井物産と合弁で「株式会社QVCジャパン」を設立。01年4月から放送を開始している。所在地は千葉市美浜区。資本金115億円。その他、英国、ドイツ、イタリアでも放送され、04年には世界中で1億9200万件の電話受注を受け、57億ドル(当時約5700億円)を売り上げた実績もある。

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2010年12月28日のニュース