“日本一のご褒美”ロッテ 西岡のメジャー移籍容認を発表

[ 2010年11月16日 10:17 ]

西岡剛内野手の米大リーグ移籍容認を発表するロッテの瀬戸山隆三球団社長

 プロ野球ロッテは16日、西岡剛内野手(26)のポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ移籍を容認すると発表した。17日に日本野球機構を通じて入札申請の手続きを行う。瀬戸山隆三球団社長は千葉マリンスタジアム内で記者会見し「苦しい決断だったけど、気持ち良く送り出してあげたい」と話した。

 西岡は10日に球団へポスティングの利用を申し入れた。球団は慰留を続けていたが、西岡の意志は固いと判断。15日に重光武雄オーナーらの了承を得て、本人に伝えた。瀬戸山社長は「チームを引っ張り、個人的にも最高の結果を残した。ご褒美が彼の希望をかなえてあげること」と特例で認めた理由を説明した。

 入札が行われ、獲得を希望する米球団の入札額をロッテが受諾すれば、最高額を提示した球団に独占交渉権が与えられる。瀬戸山社長は「お金の問題じゃない」と話し、入札額に関係なく受諾する考えを示した。

 西岡は今季、206安打で最多安打と首位打者のタイトルを獲得。全試合にフルイニング出場し、主将としてチームの日本一に貢献した。

 ▼ロッテ・西岡剛内野手の話 皆さまには私の夢への思いを理解していただき、本当に感謝しています。夢に向かう第一歩を踏み出すことにはなったと思うので、これからの経過をわくわくした気持ちで待ちたいと思います。

 ▼ロッテ・瀬戸山隆三球団社長の話 来季はリーグ優勝して、マリン(本拠地球場)で日本一を決めようと言い続けたけど、彼(西岡)の一区切りついた思いが強かった。2、3年(米国で)やって、一回り大きくなって帰ってきてもらいたい。

 ▼ロッテ・石川晃球団運営本部長の話 昨日、電話で(容認を)伝えた。ありがとうございます、ロッテのために、自分のために頑張ってきますと言っていた。真摯に受けとめて、かしこまっていた。

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2010年11月16日のニュース