東海大・菅野 悪条件も1失点、完投で4強

[ 2010年11月16日 06:00 ]

<関西国際大・東海大>完投した菅野

 明治神宮大会第3日は15日、神宮球場で高校、大学の部でそれぞれ準々決勝2試合を行った。大学の部は東海大が菅野智之投手(3年)の2安打1失点の好投もあり、関西国際大に5―1で完勝。神奈川大とともに準決勝に進出した。高校の部は鹿児島実と浦和学院が4強進出を決めた。16日は高校、大学の部ともに準決勝が行われる。

【試合結果


  巨人・原監督のおいでMAX157キロ右腕の東海大・菅野が快投を演じた。午後4時53分の試合開始時には気温9度と冷え込み、雨も降る悪条件。それでも初球に150キロをマークするなど5回まで完全投球。結局、2安打1失点で完投勝ちした。「完全試合は意識しなかったといえばウソになりますけど、1本打たれたときにバタつかないことを心がけました」と冷静に話した。来年のドラフト1位候補に挙げられるが、巨人の長谷川スカウトは「今年のドラフトでも1位で指名されるような選手ですから」とあらためてその素質を高く評価した。

 ≪伊志嶺主将「いい形で打てた」≫ロッテからドラフト1位指名された東海大の伊志嶺主将がチームをけん引した。初回に先頭打者として二塁打で出塁。先制のホームを踏み「いい形で打てた」と納得の表情。5回に左側頭部に投球を受けてひやりとさせたが「かすっただけなので大丈夫」。その言葉通り、8回には右前打を放った。

 <神奈川大 阿世知が初完投>龍谷大を3―1で振り切り準決勝に進出。16日には斎藤、大石、福井のドラフト1位トリオを擁する早大と対戦する。4安打1失点で大学で初完投を記録した3年生投手の阿世知(あぜち)は「3人とも間違いなく自分より(力が)上ですが、いい勉強になると思う。何とか土をつけたい」と意気込んだ。今夏の世界大学野球選手権で大学日本代表のコーチを務めた古川監督は、早大の応武監督、斎藤、大石とは、ともに世界を相手に戦った仲間でもある。「個人的には楽しみです。“空気が読めないね。神大は”と言われるような試合をしたい」と笑いながら話した。

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2010年11月16日のニュース