日本ハムが斎藤と交渉権!ダル「盛り上がるね」

[ 2010年10月29日 06:00 ]

早大・斎藤を引き当てガッツポーズの日ハム・藤井社長

 斎藤は日本ハム!「プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA」が28日、都内のホテルで行われ、注目の早大・斎藤佑樹投手(22)にはヤクルト、日本ハム、ロッテ、ソフトバンクの4球団が競合。日本ハムが交渉権を引き当てた。球界のエース、ダルビッシュ有投手(24)とチームメートになるだけでなく、早実3年夏の甲子園で死闘を演じた楽天・田中将大投手(21)との再戦にも期待が集まる。好投手が続々。来季もパ・リーグが熱い。

 シーズン中に見ることのできない笑顔だった。4球団が競合した抽選。斎藤の交渉権を獲得した藤井球団社長が右腕でガッツポーズをすると、梨田監督はまるで自分自身でクジを当てたかのように喜んだ。
 「三振を取れるフォークとスライダーがあるし連投も利く。先発、中継ぎどちらでもいける。即戦力として期待している」
 人気と実力を兼ね備える右腕の加入に、指揮官は早くも来季プランを頭に描いた。まずはダルビッシュとの競演だ。「順調ならば来春キャンプ、開幕も1軍で迎えることになるだろう。うちにはダルもいるし、勉強になる投手がいる」と球界の絶対エースを黄金ルーキーの先生役に指名。ダルビッシュ自身も指名直後、さっそく自身のツイッターで「斎藤くんか。盛り上がるね(^^)」とつぶやき、交渉権獲得を喜んだ。
 4年前の甲子園、あの夏の再戦にも期待が集まる。早実3年時の決勝で、駒大苫小牧・田中と延長15回で引き分け再試合。その田中は今や楽天のエース格として、同じパ・リーグにいる。梨田監督はプロの世界での再戦に「そうなれば球界が盛り上がる。星野さんも考えるだろう」。来季公式戦はもちろん、早ければ来春のオープン戦にもファンにはたまらない夢の対決が実現する。
 金の卵の交渉権獲得。舞台裏では最後まで悩み抜いた。最終決断はドラフト会議の3時間25分前。「午後1時35分から始めた会議で正式に決めた。最後まで迷ったが“今までの実績を考えて勝負を懸けよう”という流れになった」と藤井社長。そしてそろって験を担ぎ、梨田監督は「ハンカチ王子」にちなんで高校時代に斎藤が甲子園で愛用していたハンカチと同じブルー、山田GMは早稲田カラーのエンジのネクタイを締めた。さらに指揮官は「パンツもブルー」というほどの念の入れよう。クジ引きは07年に中田を引き当てた藤井社長の強運に託した。
 背番号もエースナンバーの「18」が有力で、「ソフトバンクが(斎藤を)指名するか分からなかったので3球団だろうと思っていた。きょうは社長にクジを引いてもらって本当によかった」と梨田監督。「キャンプは大勢の報道陣で大変だけれど、たくさんの人に来てもらいたい」と、早くも来年2月のフィーバーに思いをはせた。斎藤の早大の同僚・大石も西武が1位指名。これまで以上に好投手がそろうパ・リーグは来季、まさに見どころ満載となる。
 ▼日本ハム・中田(06年夏の甲子園で対決し斎藤から3三振)テレビで見ていたが、まさか当たりを引くとは思わなかったので驚いた。報道も凄くなるだろうし、それを見ながら斎藤さんの凄さを感じて自分の励みにしていきたい。

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2010年10月29日のニュース