星野監督初仕事で“みちのくの星”引いた

[ 2010年10月29日 06:00 ]

八戸大の塩見貴洋選手の交渉権を獲得した楽天の星野監督(左)

 【楽天ドラフト1位】前日の就任会見で「東北を熱くしたい」と宣言した楽天・星野監督が、外れ1位で「東北の星」八戸大・塩見の交渉権を引き当てた。

 1位指名は早大・大石。横浜・尾花監督に続いて左手で一番下の封筒を引いたが、当たりクジをつかめず苦笑い。塩見もヤクルトと競合となったが、今度は右手でしっかり当たりクジをつかんだ。連敗は許されない場面で小川監督との一騎打ちを制して控えめにガッツポーズ。「右なら大石、左なら塩見と思っていた。80点くらいあげられる」と自己採点した。中日監督時代の99年に河内(国学院久我山―広島)を外して以来のドラフト抽選。それでも3連続で抽選を外したオリックス・岡田監督を引き合いに出して「岡田のことを考えれば幸せ。クジはやだね。あすはわが身」と満足げに振り返った。
 塩見は1メートル82の長身からスピンの利いた直球を武器とする本格派左腕。明治神宮大会の出場権を懸けた24日の東北福祉大戦ではノーヒットノーランを達成した。星野監督も「ビデオで見ただけだが、左ならこの子と目を付けていた。ウチは左投手が足りないし、塩見は面白いよ」と高く評価。田中、永井、ラズナーら右投手が先発を占めるだけに期待は大きい。
 会場では他球団の監督から「お帰りなさい」、ソフトバンク・王会長からは「パ・リーグを盛り上げてくれ」と声を掛けられた。日本ハムに1位指名された早大・斎藤と田中の対戦についても「佑ちゃんとマー君が投げ合ったら、面白いんじゃない」と早くも乗り気だ。監督復帰後の初仕事。闘将が東北を、パ・リーグを、そして野球界を熱くしていく。

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2010年10月29日のニュース