尚成 メッツ残留最優先も移籍視野

[ 2010年10月14日 06:00 ]

メジャーでの生活を振り返る高橋尚

 メッツ・高橋尚成投手(35)が13日、成田空港着の航空機で帰国し、来季について他球団への移籍も視野に入れていることを示唆した。

 「残留できたら一番いいとは思うけど、まだシーズンが終わったばかりで何とも言えない。代理人に任せたい。(優先事項は)いろいろありますけど、変なことを言って誤解されても困るので」

 今季はマイナー契約からはい上がり、先発、中継ぎ、抑えとフル回転し、メジャー1年目で10勝(6敗)8セーブ。投球回数以外の出来高項目すべてをクリアし、今季の年俸は285万ドル(約2億3400万円)。メ軍側は来季も欠かせない戦力として残留オファーを出す方針を固めている中、高橋はメ軍のチーム環境やニューヨークでの生活は気に入っているとしながらも「(役割を)幅広くやれたのは強みだと思うし、(交渉でも)前面に押し出していかないと」と自らを安売りするつもりはない。複数年契約の可能性にも「それが野球選手にとって最高の形」と言及。条件次第で、必ずしもメッツ残留が最優先ではないことをにおわせた。

 入団時の契約で定めたメ軍との交渉期間は10月31日まで。以降はFAとなる。「今年1年で満足している場合じゃない。2年、3年としっかり成績を残すことが最大の目標」。さらなる高みを目指し、ベストの決断を下す。

 ≪古巣・巨人にエール≫メッツの高橋が、16日から阪神とのCSファーストSに臨む古巣・巨人にエールを送った。10年間在籍したチームに「日本一にならなくちゃいけないチームだと思いますし、その辺は選手個々が凄く分かっていると思う」と期待。「底力は必ずある。どのチームより戦力も一番だと思ってます。そういう意味でもどんなチームが来ようとも大丈夫」と、レギュラーシーズン3位からの雪辱を確信していた。

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2010年10月14日のニュース