セは順当、パは最終登板のインパクトで軍配

[ 2010年10月14日 06:00 ]

選考をめぐり、白熱した議論をかわす本紙評論家(左から)張本勲氏、豊田泰光氏、田淵幸一氏

 ◆バッテリー賞選考経過 セは広島の前田健―石原で順当に決まった。久保―城島、浅尾―谷繁も名前は挙がったが、田淵氏は「チームの成績が悪い中でタイトルを獲ったのは立派」と最多勝、最多奪三振、最優秀防御率の投手3冠を絶賛。有藤氏も「若くしてチームの屋台骨を支えている。両リーグトップの215イニングは評価されるべき」と孤軍奮闘の活躍を称えた。

 一方のパは、捕手の成績が低調だったこともあり難航した。金子千は正捕手不在のチーム事情から脱落し、ダルビッシュは4年連続の防御率1点台ながら、張本氏が「12勝は少ない。受賞には最低でも15勝はしないとファンも納得しない」と指摘。その結果、優勝したソフトバンクの杉内―田上、和田―山崎に絞られた。牛島氏は「成績なら和田、内容は杉内」。杉内については、東尾氏が「最後の登板で、ダルビッシュに1―0で投げ勝ったあの快投はインパクトが強い」、広澤氏が「相手のエースと投げ合って残した数字」と推薦。最後は多数決になり、4対3で杉内に軍配が上がった。また、豊田氏からは「華のある選手がもっと出てきてほしい」と注文もついた。

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2010年10月14日のニュース