渡辺監督脱帽「集中力、粘り強さは相手が上」

[ 2010年10月10日 21:03 ]

 【西武4―5ロッテ】ロッテとの差は紙一重だった。ただ、そのわずかが明暗を分けた。西武の渡辺監督は「ここぞというときの集中力、粘り強さは相手が上だった」と素直に負けを認めた。

 序盤でリードを奪いながら、追い詰められていった。先発の岸が七回まで踏ん張り、何とか1点差で継投策に。前日に打ち込まれたシコースキーを使わずに逃げ切れるよう、状態のいい投手から順につぎ込んだ。八回は岡本篤が三者凡退。しかし、九回のマウンドに立った長田が、いきなり先頭の里崎に同点本塁打を浴びてしまう。延長十一回に小野寺が勝ち越しを許し、力尽きた。
 中継ぎの強化を目指した1年だった。実績の乏しい投手でやりくりしてきたが、シーズン終盤にはほころびが目立った。9月中旬のソフトバンクとの3連戦はすべて逆転負け。潮崎投手コーチは「周りに与える不安要素は、ぬぐい切れなかった」と静かに話した。
 重圧のかかる試合でことごとく結果を残せずに、1年の戦いが終わった。渡辺監督は「大事なところでいい仕事ができなかった。チームとしての課題」。この悔しさは、来年晴らすしかない。

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2010年10月10日のニュース