ロッテ、粘って2戦連続逆転勝ち!指揮官「精神的な強さ」

[ 2010年10月10日 19:42 ]

 【ロッテ5―4西武】2試合連続となった延長戦を勝ち抜いた。しかも、ともに粘って粘っての逆転勝ち。ロッテの西村監督は「精神的な強さを感じる」と興奮を抑えきれなかった。

 三回までで1―4とリードを許したが、中盤以降に1点ずつ返す。九回に里崎のソロで追い付き、迎えた延長十一回。2死一、二塁で井口が初球を中前に運び、決勝点をもたらした。冷静なベテランは、塁上で諸積ベースコーチと派手にハイタッチ。「引き分けは負けと同じ。ここしかないと思った」との言葉通り、勝機を逃さなかった。
 勝利を引き寄せたのは救援陣だった。四回から継投に入り、最後までゼロを並べた。延長十回1死一、二塁では、前日に3失点した内が登場。併殺打でピンチを脱した。指揮官は「1回打たれたから使わないのでは、本人のためにもならない。大きくなってもらわないと」。若手を信頼し、チャンスを与える。今季一貫している采配だ。
 シーズン終盤から負けられない戦いが続く。日米で優勝経験のある井口でさえ「緊張する」と漏らしていた。そんな中、チームはたくましさを増している。ここ数年続いた低迷からの脱却を図る2010年。井口は「集大成は福岡で」と笑顔で締めくくった。

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2010年10月10日のニュース