5度のセーブ失敗…それでも抑えはクルーン!

[ 2010年8月31日 06:00 ]

広島から金沢へ向かう巨人・クルーン

 それでも抑えはクルーン!首位・阪神をゲーム差なしの2位で追う巨人の原監督が、クルーンを当面は配置転換しない覚悟を決めた。31日のヤクルト戦(金沢)に備え石川県に入った指揮官は、不安定な投球が続く守護神について「まだ抑え。この位置は代える際に相当な決断になる」と明言。よほどのことがない限り、現状のまま固定する方針を示した。

 チームは前日までの広島3連戦(マツダ)で1勝2敗。投手陣が計24失点と乱調だったが、その中で特に深刻なのがクルーンだ。27日の初戦は2点リードの9回に岩本に同点2ランを浴び、チームは延長サヨナラ負け。前日は3点リードの8回から登板も、9回に同じ岩本に2ランを許した。最後はマイケルを起用して辛勝したが、試合後の原監督は「12対11で巨人が勝った。以上。本当に(話すことが)ありません」と怒り心頭だった。
 今季、クルーンはセーブが付く場面での失敗は5度。左太腿裏の故障などもあり、制球難が目立つ。原監督は「チームにムチを入れるか?」という質問には笑顔で首を振る一方で、「もう待ったなし」とも語った。シーズンは佳境。指揮官の怒りと期待に、守護神は応えることができるか。

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2010年8月31日のニュース