オリックスが4連勝!金子千は14勝目

[ 2010年8月31日 22:05 ]

14勝目を挙げ、ファンの声援に応えるオリックス・金子千

 【オリックス8-4西武】オリックスが4連勝(2分けを挟む)。金子千は7回途中まで4失点。3回までに3点を失ったが立ち直り、10連勝で14勝目を挙げた。

 立ち上がりは最悪だった。二塁打、犠打、2ランと浴び、3回も粘れず3点目を失った。だが、ここからがオリックス・金子千の真骨頂。味方の反撃に合わせてギアを上げ、7回途中まで圧巻の「奪三振ショー」で自身10連勝を飾った。
 「点を取ってくれた後はしっかり抑えようと思った」という。4回に入る直前。2段モーションで投球練習を行うなど感覚を確かめ、角度が緩やかなマウンドにも順応した。150キロ前後の直球が低めに走りだし、沈む変化球で空を切らせた。
 投球フォームにはこだわりがある。入団1年目をひじの故障で棒に振ってから、試行錯誤を重ねている。運動生理学で体の構造も学んだ。清川投手コーチは「求めるものが大きい。あいつは自分のフォームが嫌いと言ってた」と笑う。最多勝や沢村賞までも視野に入る14勝目。「今は考えていない。チームが勝てばいい」と話す背中が、頼もしかった。

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2010年8月31日のニュース