能代28年ぶりV!加賀谷力走でサヨナラ勝ち

[ 2010年8月31日 06:00 ]

 全国高校軟式野球選手権最終日は30日、兵庫県の明石公園野球場で決勝を行い、15年ぶりに決勝に進出した能代が新田に2―1でサヨナラ勝ち。82年以来28年ぶり2度目の優勝を果たした。能代は1―1の9回に佐藤がサヨナラ打。2年ぶり13度目の出場で初めて決勝に進んだ新田は日本一を逃した。

 能代の加賀谷が9回2死から死球で出塁し、続く佐藤の三塁打でサヨナラの本塁へ。89キロの巨体を揺らし、一塁からの無我夢中の懸命な走塁を「ただホームを狙うしかなかった」と振り返った。エースとしてチームを引っ張った。準決勝のサスペンデッドゲームを乗り越えるなど、1回戦から5日連投して1人で投げ抜いた。決勝では7四死球と制球に苦しんだが5回以降は無安打に抑えた。「出せる力の中でどれだけ抑えられるかを考えた。まずはしっかり休みたい」と話した。

 ▼能代・佐藤(2年生が途中出場でチーム初安打と、9回はサヨナラ三塁打)次につなげようと思いきり振った。最高。

 <新田 エース菊池「悔いはない」>エース菊池は「思い切り投げたので悔いはない」と潔かった。直球、変化球ともに切れが良く7回まで無安打に抑える好投だった。9回2死一塁で、真ん中高めに入った初球のストレートを打たれてサヨナラ負け。相手は8回に能代の初安打を放った打者だっただけに「初球から振ってくると思って全力で投げたんですけど…。バッターが上でした」と相手を称えた。

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2010年8月31日のニュース