マー君今季絶望…全治3週間で実戦復帰はそれ以上

[ 2010年8月31日 06:00 ]

29日の西武戦で6回を投げ終えた楽天・田中は荷物をまとめてベンチ裏へ引き上げる

 楽天の田中将大投手(21)が30日、仙台市内の病院で精密検査を受け、「右大胸筋部分断裂」で全治3週間と診断された。球団関係者は「筋肉がつくまでに3週間はかかる。そこから実戦復帰するための野球の動きを取り戻すには、さらに時間が必要になる」と説明。加えて腕をしならせるためには大胸筋の柔軟性が必要とされ、投球への影響は大きい。31日に出場選手登録を抹消され、今後は自宅で静養しながら様子を見るが、リハビリ期間などを考えると今季中の復帰は絶望的となった。

 田中は先発した29日の西武戦(西武ドーム)の3回終了時に、右脇腹付近に張りを訴えた。その後も痛みがある中で続投。6回を投げ終えた時点で降板した。佐藤投手コーチは「そんなに心配はしていない。本当にダメなら、きのうは6回まで投げてないだろう」と楽観視していたが、結果は予想外ともいえる重症だった。

 田中は7月4日の練習中に右大腿二頭筋挫傷で出場選手登録を抹消され、今月1日のオリックス戦(Kスタ宮城)で復帰したばかり。最下位に低迷する中で、ここまで20試合に登板してチームトップの11勝(6敗)を挙げるなど奮闘していた。代役は2年目の井坂や辛島らが務める見込みだが、チームにも本人にもショックの大きい長期離脱。田中のまさに不本意な形で4年目のシーズンを終えることになる。

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2010年8月31日のニュース