小久保、価値ある2打点

[ 2010年8月31日 22:21 ]

 【ソフトバンク2-0日本ハム】単打でも、価値ある二つの適時打だった。ソフトバンクの4番・小久保が一回の先制打に加えて三回にも追加点をたたき出し、3安打2打点。「こんな珍しい“混パ”の中で、やれている幸せを感じている」。開幕以来の札幌で首位固めを狙うチームを主将が引っ張った。

 一回、1番・川崎の安打と2番・本多の犠打でつくった2死二塁の好機。2ボールから真ん中へ甘く入った球を中前へはじき返した。三回は本多が1死無走者から失策で生き、盗塁と内野ゴロで2死三塁としてくれた場面で、140キロの球に合わせて右前へ落とした。
 強力な救援陣がいるだけに、序盤に先行すれば逃げ切れる。頭の中に「そういう安心感はある」から、シンプルな打撃に徹することができる。
 小久保は「(走者を)かえすのが役割。1、2番の出塁率が高いから幅の広い攻撃ができている」とさらりと言うが、大石ヘッドコーチは「きょうは4番。出た走者を当たり前のようにかえしてくれた。決めるところできっちり決めてくれた」とたたえた。打点は4試合連続。優勝争いをするチームの真ん中に17年目のベテランがいる。

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2010年8月31日のニュース