巧打にニヤリ「僕がピッチャーなら僕は抑えられない」

[ 2010年4月29日 17:17 ]

イチロー猛打賞「負けていたら痛いな、というゲーム」

 【マリナーズ6―5ロイヤルズ】イチローの第1打席。2ストライクから内角低めの変化球を左翼線に運んだ。右足首付近への球を、体にバットを寄せるようにしてライナーとした。始動直前まで両手が頭の後に残り、ボールとの最短距離でバットが出るイチローならではの巧打だ。

 自分が投手でそんな打撃をされたらどう感じるか。イチローは「僕がピッチャーだったら、僕は抑えられない」と笑う。第3打席は追い込まれてから、外角高めの速球を意図的に三塁方向へたたきつけて適時内野安打とした。3試合連続の複数安打、今季11度目はリーグ1位。4月終盤に着々とペースを上げてきた。

 守備では6回2死満塁で弱い飛球を二塁手と見合う形になって捕れず適時ポテンヒットを許した。続く三塁打で一時は同点となる嫌な流れとなったが「(あのまま)負けていたら痛いな、というゲームだった。すがすがしくはない」。苦笑いに少しほっとしたような空気が混じっていた。(共同)

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2010年4月29日のニュース