ゴン“背信”４失点…原監督「乗り越えないと」

４回途中、ゴンザレスは１０安打４失点でＫＯされ降板する

　【巨人２－８中日】勝負に勝って試合に敗れた。３回、ブランコへ投じた１球は、巨人・ゴンザレスの勝ちだったが、結果は黒星につながった。

　０―１の３回１死一、三塁で打席はブランコ。巨人バッテリーは初球、内角高め直球で空振りを奪った。２球目も同じ球を選択。根元で打ったバットは折れて三塁内野席まで飛んだ。だが、バットより飛距離が出なかった小飛球は、投手の背後に落ちる適時遊撃内野安打。２失点目を引きずったまま、続く和田に初球を中前適時打され試合の流れが決まった。「不運としか言いようがない。でも、データは出ている。変えないで頑張る」と言ったのは阿部。昨年、７本塁打を浴びたブランコ対策は内角高めだった。事実、２回の第１打席は３球内角に続け２ストライク１ボールとし、外のスライダーで空振り三振。５回の第３打席は新人左腕・星野が内角へ２球続け左飛に抑えた。「うまく打たれたヒットが多くてジワジワ効いてきた」。１０安打を浴び、移籍後最短の３回２／３、４失点降板のゴンザレスは３敗目にうなだれた。
　吉見に連敗し、連勝も６でストップ。「いろいろありますけどそこを乗り越えないとね」。内容と結果が逆に出た序盤のヤマを原監督は、そう振り返った。