変化球“使えず”…直球頼みで崩れた藤原

[ 2010年4月29日 06:00 ]

3回、小久保に満塁弾を浴びガックリの藤原

 【楽天2-13ソフトバンク】苦し紛れの直球勝負。楽天先発・藤原に抱くイメージだ。1点リードの3回に3連打で追いつかれ、なおも無死満塁から小久保に一発を浴びた。藤原は「調子は良かった。コースもまあまあ投げられたと思うけど打者が打てるボールを投げてしまったのかな」と打たれた原因を把握し切れていなかった。

 なぜ打たれたか。3連打は山崎に真ん中低め、川崎に外角いっぱい、本多には内角高め。決して甘くはないが4球、3球、3球と続けた直球を打たれた。小久保にも2ストライクから4球連続直球。この日休養でベンチで試合を見守った山崎は「百戦錬磨の小久保にあれだけ真っすぐを続ければ打たれる。オレでも打てる」と言った。直球は全57球中42球。74%で4球に3球は投じていた。
 いずれも8失点した過去2試合も直球を痛打された。変化球の制球に難があり直球に頼ったのが原因。佐藤投手コーチは「球自体は良くなったけど直球だけでは抑えられない。直球を生かす配球をしないと」と苦言を呈した。変化球の精度を上げない限り、また同じ失敗を繰り返すだけだ。

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2010年4月29日のニュース