松井秀あ然 すっぽ抜けよけたらスイング判定

[ 2010年4月29日 08:47 ]

インディアンス戦の2回、投球をよけるエンゼルス・松井秀。スイングと判定される

 エンゼルスの松井秀喜外野手は28日、アナハイムでのインディアンス戦に「4番・指名打者」で先発して3打数無安打だった。空振り、空振り、見逃しと3打席連続三振を喫し、3―3で迎えた9回無死二塁の最終打席では敬遠され、あと「2」に迫った日米通算1500打点達成はこの日もならなかった。打率は2割7分4厘。チームは4―3でサヨナラ勝ちした。

 3三振の松井秀。けちのつき始めは、2回の第1打席の2球目だった。

 すっぽ抜けた変化球が左打席で弾んだ。慌ててよけたが、審判がスイングと判定。松井秀があぜんとした表情を浮かべている間に、ベンチ内で不服をあらわにしたソーシア監督が退場となった。

 バットが前に出た形にはなったが「(そんな判定は)見たことがない」と松井秀。指揮権を失った監督も「バランスを崩しただけ。長年やっているが、ありえない」とあきれ顔だった。

 この打席は結局3球三振。4回もチェンジアップに空を切り、六回は変化球を見逃し。ただ、気持ちの整理がつかなかったわけではないという。

 相手右腕ウェストブルックは「アウトを取るのが難しい打者。過去に痛い目に遭ってきたから」と外角を徹底的に攻めた。「きっちり投げられるとなかなか打つのは難しい」と脱帽した松井秀。だが「どう攻められても自分が打てる球を待つだけ」と迷いはない。
 無死二塁の九回は勝負を避けられ、日米通算1500打点はまたも持ち越し。地元で達成できなかったが、と問われ「(遠征の)10試合、出ないかもしれないですよ」。余裕たっぷりに切り返した。

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2010年4月29日のニュース