言葉失う岡田監督「何も浮かばへん」

[ 2010年2月5日 21:42 ]

 3年目で外野のレギュラーの一角を狙おうかという24歳の突然の悲報に、オリックスのキャンプ地の沖縄・宮古島に衝撃が走った。

 球団では村山良雄球団本部長が急きょ、宮古島に駆けつけて記者会見を開いた。自殺か事故か、遺書の有無など詳細は「警察で調査中」と言う理由で明かさなかったが「将来を有望視されていただけに大変に残念な事態」と沈痛な面持ちで語った。

 一方で死につながる予兆について、同本部長は「昨日まで元気に特打にもチャレンジしていた。そういうことは感じられなかった。練習への姿勢は普段と全然変わらない状況だった」と戸惑いを隠せなかった。

 岡田彰布監督は、小瀬外野手と関係が深かった北川博敏内野手ら一部選手とともに警察で事情を聴かれた。正右翼手にと期待していた岡田監督は「最初聞いた時はもう訳もわからんかった。何も浮かばへん」と言葉を失った。
 球団は緊急ミーティングを開き、選手は死亡の事実のみが伝えられた。今後のキャンプは予定通り消化していくという。

 ▼オリックス・村山良雄球団本部長の話 監督も選手もわれわれも、一緒にやってきた仲間を失ったことに対し、何を申し上げていいか分からない。頭の中は真っ白。残った選手で今季に向けて彼の分を含めてチャレンジしていきたい。
 ▼オリックス・岡田彰布監督の話 能力があるとかないとか関係なく、きのうまで一緒にやっていたわけだから…。選手には前向いていこうなんて、よう言わん。そんな簡単なことじゃない。(チームの動揺を考慮し)明日、あさっては練習をそんなにせんと思う。

続きを表示

2010年2月5日のニュース