筒香 キャンプで“孤独”から解放!ベテランも「さすが」

[ 2010年2月5日 08:45 ]

室内練習場で守備練習をする横浜・筒香

 【横浜担当・江村 聡信】

 横浜のドラフト1位・筒香(つつごう)嘉智内野手(18)が4日、2軍の全体練習後に特守を行った。あいにくの雨のため、室内練習場で水谷2軍内野守備走塁コーチとマンツーマンで約1時間。丁寧なグラブさばきで、右へ左へゴロ捕球を行った。汗びっしょりになって水分補給をすると「体がだいぶ絞れてきました。まあ体重は減ったり、増えたりですけどね」。心地よさそうにタオルで顔をぬぐった。
 横浜は昨秋ドラフトで7人を指名したが野手は筒香だけ。1月9日からの横須賀・ベイスターズ球場での新人合同自主トレは、全体アップが終わるとあとは平野トレーナーと2人だけ。互いに声をかけあう同期の投手陣を横目に筒香は黙々と1人で練習をこなした。 周囲の期待、慣れない環境…。疲労もあって別メニュー調整も経験した。そして迎えたキャンプイン。ようやく活気ある野手練習ができる喜びにあふれている。「初めてだけどキャンプは本当に楽しいです。先輩たちが良くしてくれるので」と笑顔がこぼれる。
 今年は佐伯、金城らベテラン勢も2軍スタート。プロでもスイッチに挑戦する筒香にとって、金城は両打ちの大先輩でもある。その金城は「さすがドラ1だけある。打撃にしてもバランスがいい」と評価した上で「将来の4番候補だろ。オレから行くことはないけど、何でも聞いてこいって。ウェルカムだよ」と話した。
 筒香は開幕1軍、新人王などと軽々しく目標を口にしない。「打撃だけでは通用しない。走ること、守ることもレベルアップしたい。メジャーリーガーみたいに大きくてスピードがある選手が一番強い」。高校通算69本塁打の長距離砲は、もっともっと大きな夢を描いている。

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2010年2月5日のニュース