坂本に“愛のムチ”風邪ダウン練習不参加で罰金

[ 2010年2月1日 06:00 ]

 巨人の坂本勇人内野手(21)が31日、風邪によるウイルス性の下痢で宮崎での歓迎パレードを欠席。伊原ヘッドコーチは、1日の宮崎キャンプ初日の練習には参加しない見通しを語り、その場合は罰金を徴収する意向を明かした。

 チームでは初となる宮崎でのパレードの出席表に坂本の名前がなかった。球団広報は「宮崎市内の病院で検査を受けた結果、風邪による体調不良。熱はない」と発表。だが、伊原コーチは「ウイルスが入って下痢している状態」と症状を明かし「あす(1日)は無理じゃないか。(練習不参加なら)ペナルティーは取らせてもらう。プロで職場放棄したわけだから。風邪も下痢することもあるけど、ルールなので罰金を取る」と厳しい処分を下す意向を語った。

 伊原ヘッドコーチから愛のムチが入ったが、これも坂本が主力へと成長した証だ。昨季は5月から1番に定着して打率・306。1月26日から30日まで行われた主力選手による宮崎合同自主トレでは、打撃練習で小笠原に弟子入りを志願するなど精力的に取り組んでいた。パレードでも沿道を埋めたファンから「坂本はいないの?」という声が連発。坂本の実力を認めている原監督は夜のテレビ番組で「あす(1日)は静養しているでしょう。2日が彼のキャンプ初日になると思う。チーム第1号の罰金選手になるでしょう。しかし大いに期待している」と話した。

 この日は宮崎市内のチーム宿舎で静養に努めた坂本。復帰後も数日間は別メニューの調整となる可能性が高い。不名誉な罰金1号となりそうだが、時間は十分に残されているだけに、プレーで信頼を取り戻すしかない。

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2010年2月1日のニュース