雄星に1500人!ミスター&イチロー超え

[ 2010年2月1日 06:00 ]

宮崎空港に到着し、熱烈な歓迎を受ける雄星

 西武のドラフト1位左腕・雄星投手(18=花巻東)が31日、キャンプ地の宮崎・南郷入りした。出発前に散髪し、初のスーツにシャツ、ネクタイなどを新調。おしゃれに変身した姿を見せた。宮崎空港では黄金ルーキーを見ようと、過去最多となる約1500人のファンが詰め掛けた。大注目の大物左腕が、いよいよキャンプ初日を迎える。

 午後4時。雄星が宮崎空港に降り立った。悲鳴に近い歓声を浴びながら、歓迎セレモニーに参加。壇上で涌井ら先輩選手から曲がったネクタイを直され笑顔を見せた。初のキャンプを控え、引き締まった表情で意気込みを語った。

 「全員が(主力組の)A班でスタートできるわけではないので、責任を持ってやっていきたい。紅白戦やオープン戦で結果を出せるように頑張っていきたいと思います」
 この日は、生まれて初めてスーツ(球団支給)を着用した。入寮時には私服を持っていなかったが、前日に購入したというポール・スミスの白いシャツに、黒地に白のラインが入ったルイ・ヴィトンのネクタイ。足元はリーガルの黒い革靴。約5万円のキャリーバッグを手に、おしゃれな姿を披露した。

 出発前の羽田空港ロビーでは約30人のファンに追いかけられ、球団関係者がサインや写真撮影を自粛するように願い出る一幕もあった。「今だけですよ」と照れたが、期待の大きさをあらためて感じている様子だった。

 宮崎空港には過去最多となる約1500人(球団発表)が集結した。セレモニーを主催した西武ライオンズ南郷協力会関係者は「こんなに人が多いのは初めてです。空港の3階までびっしりでしたから」と話し、空港関係者は「日曜日ということもあるでしょうし、何より菊池君の人気だと思います」と驚いた。93年の巨人・長嶋監督には約700人、昨年のWBC日本代表には約600人のファンが空港に詰め掛けたが、ミスターやイチローを上回る人気ぶりだった。
 いよいよ始まる初のプロキャンプ。1月中は9度ブルペン入りしたが、フォーム固めに基盤を置いていたため、全力投球は1球もなかった。キャンプでのブルペン入りは当日の様子を見ながら首脳陣が判断するが、最速155キロ左腕は「全力投球?そのつもりでいきたいと思います」。ファンからの注目を力に、雄星が節目の一歩を踏み出す。

続きを表示

2010年2月1日のニュース