し烈な選手間競争…原監督「首脳陣を困らせてくれ」

キャンプ初日、選手のウオーミングアップを見守る巨人の原監督

　狙いは一点に定まっている。「勝つことが大前提」。巨人の原監督は２年連続日本一を見据えキャンプインした。

　強い雨にたたられ、キャンプ初日恒例の必勝祈願は延期。室内練習場での練習スタートとなったが、鋭い目つきで選手の動きを観察する様子は普段と何も変わらない。
　今季掲げた指針は「原点」。昨年勝ち取った日本一に慢心することなく、何事にも基本に返ってあたるという心構えは、その引き締まった表情からもにじむ。
　選手個々のレベルアップと、それに伴うチーム力の底上げに自信をのぞかせる。「７０～８０点の選手が増えてきて、非常に激しい競争になる。われわれ（首脳陣）を困らせるようなチームになってほしい」
　ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）日本代表監督を兼任した昨年と違い、巨人に集中できる。常勝軍団構築を目指す、原監督の２月が始まった。