長嶋氏「尊敬すべき先輩であり続けた」

[ 2010年1月12日 16:02 ]

 【野球殿堂入り祝福の声】

 ▼西武・渡辺久信監督の話 自分の節目に東尾さんの存在があった。助言もいろいろもらった。投手として、制球がすごかったし勝てる要素をすべて持っていた。見て学んだことはたくさんある。

 ▼西武・工藤公康投手の話 (東尾氏に投球術を教わり)威圧する感覚や気迫など武道的なものを感じた。野球選手の中でずばぬけた感覚の持ち主。ああいう人はなかなか出てこない。いい師匠に恵まれた。

 ▼杉下茂氏(故江藤慎一氏が中日に入団した時の監督) 捕手で入ってきたが、キャッチングが下手だった。でも、体がいいし体力があるから、打者で育てようとなった。外角球をレフトへ引っ張る豪快なスイングが持ち味だった。

 ▼山本浩二・元広島監督(東尾氏とプロ入りの同期)の話 チームも、リーグも違うが、同じ年に入団したよきライバル。当時はセ、パで対抗意識があったので(しのぎを削って)互いに成長できたと思う。

 ▼日本野球連盟・後勝専務理事(熊谷組で故古田昌幸氏の後輩)の話 練習は厳しく、グラウンドでは怖かった。カットプレーで送球がそれたら、捕ってもらえなかった。プロに入っていたら間違いなく通用していたと思う。

 ▼長嶋茂雄元巨人監督の話 古田さんはプロの世界に進まれませんでしたが、大学を卒業されてからも尊敬すべき先輩であり続けた方でした。一貫して社会人野球、アマチュア野球発展に尽くされた姿には、ある種の潔さがありました。既にお亡くなりになっていることが残念ですが功績が認められ、うれしく思うと同時に、ご家族に心よりお祝い申し上げます。

 ▼ソフトバンク・王貞治会長の話 投手として東尾スタイルというもので一時代を築いた。彼の投球は力任せではなく、球の出し入れとか、打者心理を読んで揺さぶる頭脳的な投球の典型だった。制球も良かったし、今の若い人が見習って手本になる投手だった。

 ▼ソフトバンク・秋山幸二監督の話 西武の黄金期にエースとしてチームを支える姿、打者に向かう闘争心、1勝1勝積み重ねるごとにドラマがあり、その背中を見ながら一緒にプレーできたことを誇りに思います。

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2010年1月12日のニュース